野生のカマキリは、赤ちゃんの時はアブラムシなどの小さな虫を食べ、大きくなってくるとバッタ・チョウ・トンボ、時にはセミなどの自分よりも大きな虫も捕まえて食べています!!!
じゃあ、毎回虫を捕まえてこないといけないのかな??
結論、虫がいるなら虫をあげ、いなければ家にある食材で代用するのがいいと思います。
(ただし、水生昆虫だけは避けてください)
私が赤ちゃんカマキリを飼い始めてからあげたものをまとめましたので、参考になれば嬉しいです。
エサ虫は水生昆虫を避けたほうがいい!!
知っていてほしいことがあります。
カマキリのエサ虫は何でもいいわけではありません。
とてもリスクがある虫がいます。
それは、水生昆虫です。
水生昆虫を食べることにより、カマキリがハリガネムシに寄生されるリスクがあるからです。
ハリガネムシは主にカマキリやカマドウマに寄生します。
ハリガネムシに寄生されたカマキリがどうなるかと言うと、
①生殖機能がほぼなくなる
②栄養を取られているため、ハリガネムシが体外に出た後でもカマキリの命は数日程度 (TOT)
周りによくいる水生昆虫は蚊やトンボです。
蚊は捕まえやすいし、カマキリが小さい頃のエサとして与えやすいと思いますが、絶対にやめたほうがいいです。
あと、トンボも絶対に避けましょう。
トンボは肉食なので幼虫時にボウフラ(蚊の幼虫)を食べたりもするので、さらに寄生のリスクが上がると思います。
カマキリが喜ぶと思い、捕まえてあげた虫からハリガネムシが寄生してしまい、死んでしまったらかなりショックですよね。
知らなかったと後悔しないようにしてほしいです。
また、成虫になりお腹が大きくなってきて卵かな?と思っていたらハリガネムシだった!なんて事もあったら悲しいですよね・・・。
※水生昆虫とは・・・生活の一部を水中または水面で過ごす昆虫のことで、一生水中で生活するものと、幼虫期に水中で成虫になると陸に上がってくるものがいます。
☆一生水の中で生活する昆虫の例・・タガメ・ミズカマキリ・ゲンゴロウ
☆成虫時に陸に上がってくる昆虫の例:トンボ・カゲロウ・トビケラ・蚊
↓ハリガネムシについてもっと知りたい方はこちらを見てください。
(閲覧注意です!!うねうね系が大丈夫な人だけですよ。)
2分くらいからハリガネムシの話が始まります。
ハリガネムシに寄生されたカマキリは脳を操られ、川にダイブし溺れて死ぬか、魚の餌になります。
実はハリガネムシは生態系に重要な役割をもっているという事まで分かります。
ハリガネムシに寄生されるメカニズムは、また記事に書こうと思います。
カマキリのエサとして要注意な昆虫・・返り討ち編
クビキリギスやヤブキリなどのキリギリス科は、肉食性が強くカマキリが返り討ちに合いケガをする可能性があるため、与える場合は注意が必要だと思います。
(人間に対しても噛んできそうな虫ですね)
〈クビキリギス〉
デジタルむしずかん 奈良教育大学附属幼稚園 Untitled Page
【結論】カマキリのエサ虫として無難な昆虫
ハリガネムシや返り討ちにあうなどを考慮すると、ショウリョウバッタ・オンブバッタなどの草食のバッタ、チョウあたりが安心安全かなと思います。
実際にあげているカマキリのエサ(虫以外)
ハム(虫がいない時)・・・写真のカマキリは2齢幼虫

赤ちゃんの時は家に入ってきたコバエをあげていましたが、コバエがいない時はハムをあげました。
赤ちゃんのときは食いつきが良かったですが、やはり虫のほうが好きなようです。
味付けしてある加工肉はカマキリにとっては味が濃すぎるかもしれないですね。
あと、少し脂っこいのかな?
水で洗ってからあげると、水分も取れて一石二鳥です。
鶏むね肉(虫がいない時)・・写真のカマキリは5齢幼虫

エサ虫がとれなかった時にあげます。
冬のバッタがいない時期にも鶏肉をあげています。
食いつきもなかなかです。
鶏の胸肉を茹でるまたはレンチンして、小さくちぎってあげます。
ささみでもOKです。
脂が少ない部位がいいと思います。
カマキリが持てるくらいの小さな肉を渡すと、お腹いっぱいのようです。
我が家のカマキリは小さいバッタをあげてもビビって逃げてしまうため、ほんとは狩りを見たいですが、もう鶏肉でいいんじゃないかと思ってしまいます。
暑い中バッタを捕まえに行かなくても、鶏肉なら冷蔵庫にありますしね。(^_^;)
と、葛藤していましたが、やっぱりカマキリは昆虫が食べたいよね?と思い、その後もバッタを探しに行きましたよ。
【追記】
3齢幼虫まではだいぶ小さいバッタにもビビってましたが、下手くそながらも徐々にバッタをつかまえられるようになりました。
成虫になった今はハンターとしてかなりの腕前です(笑)
実際にあげているカマキリのエサ(虫)
コバエ・クモ・アリ・・赤ちゃんカマキリの時
家に入ってきた時にエサとしてカマキリにあげています。
小さいのでピンセットで捕まえて、口に近づけて食べさせます。
アブラムシはいなかったのであげませんでしたが、もしあげる場合は食べる分だけ捕まえてくることをオススメします。
(植物ごと持ってくると、いつの間にか大繁殖して脱走して大変なことになる可能性があります・・・。)
チョウ・・写真のカマキリは3齢幼虫

写真はおそらくシジミチョウです。
チョウがあまり動かなったので(カマキリがいることに気づいた?!)、カマキリがチョウの存在に気づくまでにかなりの時間がかかってました。 (^_^;)
うちのカマキリ(一般的にも)は昆虫のハネは食べません。(贅沢な!)
チョウは食べれる部分が小さいので、つかまえるのが大変な割にはお腹いっぱいにならないかも?
チョウってつかまえるの簡単そうと思っていたら、風に乗って一瞬で遠くまで行ってしまうので、かなりつかまえるのに苦労しました・・・。
ササキリ・・写真のカマキリは3齢幼虫

ササキリはイネ科の植物を主食とするが、たまに動物性のものも食べる雑食性です。
草食バッタがいそうな草むらでよく遭遇します。
少し長めの草むら(10cm以上)にいることが多いです。
キリギリス科ですが、小さいし主食がイネ科ということでカマキリが返り討ちにあったことはありません。
ササキリがカマキリに気づいてなかったのか、うろうろしててすぐに捕まりました。
ヒナバッタ、イボバッタ・・5齢幼虫以降
行きつけの草むらで、その時いたバッタをつかまえてエサにしています。
夏の前半はヒナバッタをたくさん捕まえました。
低めの草むらにいます。
ヒナバッタ | 直翅類.jpヒナバッタ<Glyptobothrus maritimus>:日当たりの良い草地に生息する小型のバッタ。分布域も広いためとても身近な種類である。バッタの中ではいち早く孵化し、4月下旬には成虫が見られる。6月頃から徐々に成虫が減ってきて1化目...ヒナバッタ 引用 ORTHOPTERA.JP
イボバッタ - Wikipediaイボバッタ 引用 ウィキペディア
イナゴ幼虫、ツチイナゴ成虫・・写真のカマキリは終齢幼虫
夏の後半はイナゴが多かったです。(9月頃〜)


☆1枚目:イナゴの幼虫を食べているカマキリ
☆2枚目:ツチイナゴ成虫メス(5cmくらい)・・カマキリが成虫になってから与えました。
捕まえることはすんなり出来ましたが、イナゴの足の筋肉がかなり強く必死につっぱって抵抗をするため、捕まえてから食べるまでかなり時間がかかってました(・_・;)
https://www.orthoptera-jp.com/oxya-yezoensis
イナゴ 引用 ORTHOPTERA.JP
トノサマバッタ
夏の暑い時期に数十分走って、ようやく1匹だけ捕まえました。
成虫だったので1度に50mも飛ぶそうです。
たまたま捕まえられるようなバッタではありませんので、お気をつけください。
2人で挟み撃ち出来ればいけるかも!
トノサマバッタ | 直翅類.jpトノサマバッタ<Locusta migratoria>:トノサマバッタは、その知名度の高さから、多くの人が一度は目にしたことがあるであろう代表的なバッタである。河川敷や空き地など、草丈の低い草原であれば広く生息しており、比較的容易に観察でき...トノサマバッタ 引用 ORTHOPTERA.JP
死んでしまったバッタ


1枚目:ショウリョウバッタ2〜3齢
2枚目:ヒシバッタ?
我が家で飼っていて死んでしまったバッタは、カマキリの栄養として頂いています。
ショウリョウバッタ幼虫はまだつかまえて10日も経っていなかったんですが、ある日突然死してしまいました。
朝見たらカリカリになっていました (T_T)
カリカリすぎたのか、腹部は食べずに残してしまいました。
あと、とても小さいバッタ(ヒシバッタ?)も前日まで元気だったのに、突然死んでしまったため、カマキリの栄養となりました。(小さすぎて一瞬で食べ終わった)
その後も飼っていたショウリョウバッタ・オンブバッタ・ヒナバッタも死んでしまった後は、カマキリの栄養となりました。
【番外編】 ウリハムシ・・・虫だけど食べるのをすごく嫌がった
1cmほどのきゅうりの葉っぱについている害虫のため、カマキリにあげました。
捕まえるのは早かったのですが、一度かじって吐き出しました。
カマキリにとって相当まずいのか、食べてはいけない味がしたのかもしれません・・・。
どんな味なんだろうと少し気になりました。
次の日にもトライしましたが、同じように食べませんでした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%AA%E3%83%8F%E3%83%A0%E3%82%B7
ウリハムシ 引用ウィキペディア
【番外編】あげたけど食いつきがイマイチか食べなかったもの
・マグロの刺し身(水で洗った)・・何回かあげたが、1度だけほんの少し食べた程度
・しらす(水で洗った)・・舐めるだけで食べない
・焼いたシャケ(水で洗った)・・舐めるだけで食べない
・ヨーグルト・・口や手にヨーグルトがついたのがイヤで舐めている??程度
タンパク質として与えましたが、魚は好きじゃないのかもしれません。
マグロの刺し身やヨーグルトは、割と定番で食べさせている人は多いようですが、我が家のカマキリは好きじゃないようです。
あと、さかなソーセージは我が家になかったのであげていませんが、2023年に飼っていたカマキリは少し食べました。
【番外編】カマキリにつかまらず生き延びたヒナバッタ
カマキリが5齢幼虫時にエサとしてつかまえてきたのですが、カマキリから逃げ切りました。
ジャンプ力がすごく、捕まる直前にジャンプして1日逃げ切ってました。
カマキリは何度か空振ってましたね〜。
あと、1回目かすった時に外殻が硬いのか滑ってましたね。
お互いストレスがかかり可哀想かなと思い、ヒナバッタは別のケースに入れて我が家のペットになりました。
7月現在、たまたまつかまえてたメスに求愛してます。



今思えば、カマキリの狩りがかなり下手だったんですね。(^_^;)
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