モンシロチョウの飼育

モンシロチョウ モンシロチョウ

⚠重要 つかまえる前に読んでください! 飼育するときの注意点

自然界では多くのモンシロチョウの幼虫はすでに寄生虫がいます!!

衝撃的ですが、幼虫をつかまえてきた時にすでに体内に寄生虫がいる可能性が高いのです!!
まだ数ミリの小さい幼虫の時に、体内に直接卵を産みつけられるなどで寄生されるのです!!
寄生虫は幼虫がサナギになる前に、体を食い破って出てきます・・・。(恐怖)(´゚д゚`)゚
(最後に画像あります。)
もちろん寄生され体を食い破られた幼虫はみるみる弱って、数日後には死んでしまいます。
私はこの事実を知らずに飼育して恐怖体験をしたので、飼う前に是非知っておいてほしいです!!!

対策:孵化(ふか)する前の卵のときから飼う

寄生されるのは幼虫になってからなので、卵を見つけて飼えば心配ないです。
湿らせたティッシュの上にキャベツと卵を置いてあげましょう。

参考:寄生虫について

詳しく知りたい方は読んでください。

寄生虫の名前

  • アオムシコマユバチ
  • ヒメバチ
  • カイコノウジバエ
  • ブランコヤドリバエ

ハチとハエがいるようですね。

寄生方法

  • 体に直接卵を産み付ける
  • エサとなる葉っぱに卵をうみつけ、イモムシが葉っぱと一緒に卵を食べて寄生される


ちなみに、アオムシコマユバチはイモムシがキャベツなどの葉っぱを食べたときに発生する物質を察知してイモムシの居場所を発見するようです。
そのため、卵の時はまだ狙われていません。

アオムシコマユバチが青虫に寄生するのは青虫がアブラナ科の植物を食べることが原因のようです。

アブラナ科の植物は葉を食べられた際にカイロモンという発揮性の化学物質を発生させます。

アオムシコマユバチの雌はこのカイロモンという部質に引き寄せられてそこで青虫を発見し青虫の体内に産卵するとされています。

このような訳で青虫がアブラナ科の植物を食べて居る限りはアオムシコマユバチの寄生は防げないと言われています。

引用元:幼虫の教科書

実際の飼育経験

モンシロチョウの幼虫を飼い始めた理由

ある日、子供が理科の授業で幼虫をつかまえて持って帰ってきました。
(虫キライのお母さん、お疲れ様です!!)
まだ5mmほどの緑色の幼虫です。
授業で観察する時に学校に持っていくので、しょうがなく家で飼うことにしました。
(意外に小さくて可愛かった)
子供もすくすくと育つ幼虫を嬉しそうに観察していました。

1匹目の幼虫の成長〜寄生虫

何日か経ち3cmを超えてパンパンに太った幼虫は、もうすぐサナギになるんじゃない?というところまで育ちました。(黒いのはフンです)

しかし、ある日今日サナギになると思っていた幼虫から、繭(まゆ)のような何か?が出てきていました。
いろいろ調べてみると、寄生虫が幼虫の体を食い破り出たあと、・・・・ 恐怖(´゚д゚`)゚
すぐさま自分で糸を紡いで作った繭ということが分かりました・・・恐怖(´゚д゚`)゚ 
イモムシも寄生虫の繭を作るのを手伝っているようにも見えます。
むりやりイモムシから剥がして、本当に寄生虫か調べるために、密閉できる瓶に数日入れておきました。

数日後に見事に羽化してブンブン飛び回っていました。
やっぱり寄生虫だった〜!!(ぎゃ~!!)
今回寄生したのは、おそらくアオムシコマユバチ(青虫小繭蜂)だと思います。
瓶に入れて3日くらいで全滅しました(ごめんなさい)

寄生バチ


一方、寄生されたイモムシは、もしかしてまだ生きられるのでは?としばらく見守っていましたが、
たまに動くけどキャベツも食べられないし、みるみるしぼんで小さくなり、色も黒っぽくなって、1週間後に息絶えました…。(がんばったね)
やはり体内を食い荒らされて助かるわけないですよね(ゾゾゾッ)
口コミを見ていても、助かるケースはほぼないようです。

その後、計4匹幼虫を育てて2匹は無事サナギに、2匹は寄生されていました。
今回寄生確率50%でした。
しかし、実際には寄生率はもっともっと高いようです。
しょうがないことかもしれないですが、大事に育てているイモムシから寄生虫が出てくるのは大人でもショッキングでした・・・・。
このあと、育てたイモムシから寄生虫が出てきたシーンをちょうど見てしまったため、さらにショックを受けました。。。(最後に画像あり)
学校では寄生虫の話はなかったようですが、もしかしたら先生も知らないのかもしれません。

2匹目の幼虫〜サナギ 〜羽化

1匹目の寄生虫の衝撃のあと、2匹目に飼っている幼虫はティシュの上で糸を張り、最後の脱皮をして無事サナギになりました。(本当に良かった〜)
これから無事に羽化するのを楽しみにしています。

以下参考動画:幼虫が糸を張り脱皮してサナギになる様子です。

サナギになるモンシロチョウのよう虫 | NHK for School
モンシロチョウの幼虫が蛹へと変化する様子を観ることができます。
引用元:NHK for school

右側が頭になります。
6/14(前蛹になる直前)、6/15(サナギ1日目)、6/16(サナギ2日目

6/17(サナギ3日目)、6/18(サナギ4日目)、6/19(サナギ5日目
トゲトゲ?ギザギザ?の部分が黒くなった以外、見た目の変化は分かりません。

6/20(サナギ6日目)朝と夜の写真です。
分かりにくいですが、目の色がより黒くなっています。

6/21(サナギ7日目)昼12時頃、夜8時ごろ、夜11時頃です。
大きな目が飛び出して見えます。
ハネの模様の白黒も透けて見えてきました。
黄色→白→黒の順番に見えてきましたね。
ハネの部分が急に黒くなって慌てて調べてしまいましたが、ハネの模様でした (^_^;)

6/22(成虫)朝8時に起きたら羽化完了していました!! 
見逃した〜!!寝坊した〜!!
ハネを乾かしているのか、プラスチックケースにつかまり、そこでじっとしていました。
割り箸を入れていたのですが、使われませんでした (^_^;)

最後の抜け殻です。
頭から脱皮したのが分かります。
抜け殻は白いんですね!

2時間後、いつの間にかカーテンに登っていました。
カーテンでたまにパタパタしていました。
もう飛べるようです。

そして、そろそろ逃がしたほうがいいのではと思い、さらに4時間後に外に放しました。
さようなら〜元気でね〜 \(^o^)/
しかし、少し風がある日だったので、飛ばされずに元気に生き延びたか心配になりました。
しかも、夕方から雨というのを後から知り、もっと落ち着いて逃がせばよかったと反省しました。
みなさんは焦らずに天気のよい、風のない日に放してあげてくださいね。

3〜4匹目の幼虫〜サナギ

サナギになる直前の様子

まだ黄色のイモムシ(孵化してすぐ)の時につかまえた2匹がサナギになる前前日・前日の写真です。
1匹は寄生されず1匹は寄生されていました・・・。

1枚目:サナギになる前前日
2枚目:サナギになる前日(背中側)
3枚目:サナギになる前日(お腹側)

2匹とも同時に透明なフタに張り付いたため、上からと下からの写真を撮ってみました。

★寄生されてなかったイモムシ
めちゃくちゃ食べてました。
色も形もきれいでツヤがありますね。

★寄生されていたイモムシ
こちらもめちゃくちゃ食べていました。
背中側にもおなか側にも黒っぽく見えるところがあり、形は何となくボコボコしている気がします。
関係あるかわかりませんが、腹足が黒いです。

サナギ〜羽化

3匹目の幼虫は無事サナギとなりました。
フタに張り付いたので裏返しました。
1枚目:6/19(前蛹になる直前)、2枚目:6/20(サナギ1日目

6/21(サナギ2日目
1枚目:横から(頭右がわ)
2枚目:横から(頭左がわ)

6/22(サナギ3日目
1枚目:横から(頭右がわ)
2枚目:横から(頭左がわ)

6/23(サナギ4日目
1枚目:横から(頭右がわ)
2枚目:横から(頭左がわ)

6/24(サナギ5日目
1枚目:横から(頭右がわ)
2枚目:横から(頭左がわ)

6/25(サナギ6日目) 朝8時
成虫まであと少しですね。ハネのフチが黄色になってきました。
1枚目:横から(頭右がわ)
2枚目:横から(頭左がわ)

6/25(サナギ6日目) 夜11時  
急にかなりハネの模様が見えてきました。
前回の見た目と比べると、今日の夜〜明日の朝には脱皮してる可能性大だと思います!!!!
1枚目:横から(頭右がわ)
2枚目:横から(頭左がわ)

6/26 羽化 朝7時頃
予想通り、成虫になりました!! \(^o^)/
やっぱり脱皮するのは朝なんですかね〜。
サナギになってから7日目に成虫になりました。
前回より1日早いです!
スマホでビデオ撮影をしていたため、油断していたら脱皮が終わっていました (^_^;)
動画から切り取ってみました。
頭を左右に動かして殻を破り、脱皮して歩いていくまでおよそ1分!早い!!
初めて歩くのに、トコトコ歩くのも早かったです。

ハネがすごくきれいですよね〜(*^^*)
サナギの時に見えた黒い模様はハネの内側になるんですね〜。
飛んでる時は白黒に見えるけど、止まってる時はハネを閉じてるから黄色なんですね。
(今気づいた!!)

前回の子は指につかまってくれたので今回も〜と思いましたが、手に止まるどころか大暴れされたため、ハネが傷つく前に逃がしました。
チョウになってからは2週間の命ですが、頑張って生き延びてほしいです。
元気でね〜 \(^o^)/

最後に

寄生虫の事実を知ってしまったら、寄生されずにチョウになれたときは本当に感動です。
これからモンシロチョウがどんどん産まれて飛び立っていく時期なので、卵を見つけたら是非育ててみてくださいね。
幼虫はつかまえないことをオススメします。

最後の最後に閲覧注意です!!寄生虫が出てきた!!

このあと、閲覧注意です!!
無事チョウになれた子とは違い、寄生された子の結末です。エグい・・
幼虫のお腹から寄生虫が出てきています。
幼虫のお腹は穴だらけです。ゾッ
お腹から続々と出てきたあと塊になり、繭を作っていました。
今見てもゾッとします。
遠目で見ればイモムシ親子に見えなくもないのですけどね。
その後10匹以上のアオムシコマユバチ(青虫小繭蜂)が出てきました。ゾゾッ

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